糖尿病治療薬のメトホルミンには、がんの予防や再発防止、治療に効果がある可能性が期待されています。肥満にも効果があります。当院にて保険適応、自費診療にて処方可能です。
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糖尿病治療薬のメトホルミンには、がんの予防や再発防止、治療に効果がある可能性が期待されています。
メトホルミンががんに与える効果としては、次のようなものがあります。
- 血中インスリン濃度を下げることで、がん細胞の増殖を抑制する
- 免疫細胞のミトコンドリアに活性酸素を発生させ、免疫細胞の増殖を促し、がん細胞の殺傷力を高める
- がんを増やす「制御性T細胞」を抑制する
メトホルミンに関する研究報告には、次のようなものがあります。
- 米テキサス大学による報告で、メトホルミン服用の患者は未服用群に比べ膵臓がんのリスクが62%低下したという報告
- 横浜市立大学による報告で、大腸ポリープ切除後の新規ポリープ発生が抑制されたという報告
- 国立がん研究センター中央病院による報告で、脳腫瘍のなかでも最も悪性度の高い膠芽腫を対象に、現在の標準治療にメトホルミンを追加する臨床試験が開始されたという報告
メトホルミンには、消化器症状(下痢・便秘・吐き気)などの副作用があります。副作用は用量依存性で、血糖値を下げようと用量を上げると副作用のリスクが上がります。